パキスタン国内最大最古、世界第二の岩塩鉱です。BC320年アレキサンダーの軍隊の行軍中に、隊の馬が岩をなめたことで発見され、ムガール帝国の時代に取引が開始されました。地表面の主なトンネルは1872年英国支配中に開発されました。印パ分割後、パキスタン鉱物開発株式会社が鉱山を引き継ぎ、99%の純粋な岩塩を年間350,000トン以上生産し、塩の埋蔵量の評価は8200万トンから6億トンといわれています。
Khewra岩塩鉱は首都イスラマバードから南西に約200qに位置し、高速道路を使い約3時間、ソルトレンジと呼ばれる約200qに及ぶミネラルの豊富な山脈にあり、海抜約290m、坑口からの距離は約760m。トンネルの全長は40q。鉱床は110 平方qに広がっています。
ヒマラヤ山脈の塩として知られているKhewra岩塩は、鉄、亜鉛、銅、マンガン、クロミウムと共に、無視できる量のカルシウム、マグネシウム、カリウム、硫酸塩および水分、微量要素として鉛を含んでおり、色は赤、ピンク、オフホワイト、透明です。
Khewra岩塩鉱は年間約250,000人が訪れる主な観光名所となっています。トロッコ列車に乗って鉱山に入ると広い空間が広がっており、50年前には岩塩煉瓦でモスクが作られ、多数の塩水の池、様々な彫刻、喫茶室もあります。2007年には喘息、呼吸器疾患の治療の目的で20床の臨床病棟が設立されました。2011年2月からは、ラホールとラワルピンディからKhewraまでの観光用臨時列車を運行し始めました。